キツネの足跡があった
この前超初心者レベル(小学生低学年レベル)の山に半分趣味のいきものの調査に行ってきました。
その山は結構湿地帯で、いきものが通れば足跡が残るくらいにはぬかるんでいます。
なので、キツネの後ろ足の足跡を見つけることができました。無論他にも違ういきものの足跡はあったのですが、キツネは2つしか見つかりませんでした。きっと個体数が少ないのか、餌場には不向きな場所だったのでしょうね。鳥でも探してたのかな?
2020.05.14撮影
肉球がちゃんと残っていますね。
ただ、趾球(小さい肉球)はちゃんと残っているんですが、掌球という一番大きな肉球がちょっと見にくいですね。
ということで見やすくしたのがこちら。
これでだいたいの予想がつきますね。
写真の点線部分は完全な跡ではありませんが、土が欠けていたことから、足を完全に付けずに少し浮かせていたことがわかります。
では、どうしてキツネの後足の足跡だと判断したのかを解説したいと思います。
第一に「爪の跡」が残っていること。
爪を出しながら歩くあるいは走るのはイヌ科の特徴です。なぜなら、イヌ科の動物たちは姿を見せて狩りをします。猫のように隠れて襲うという狩りの手法ではありません。なので、爪を隠しながら走るよりも、爪をスパイクの替わりにした方が走りやすいからです。逆に言うと、爪の跡がなかったらネコ科の動物ということができます。(ただ、キツネはそ~っと近づいてとびかかる狩りの手法ですが、イヌ科なので爪を出しています。)
さて、イヌ科ということがわかったので、次はある程度種類を絞り込みます。
小学生が登れるような山(というにはあまりにも低いが)にいるようなイヌ科の動物は?と考えると、イヌ、キツネ、タヌキが考えられますね。どれも身近なイヌ科の動物です。
では、次はこの3種類を徐々に除外していきます。
まずは、イヌです。最近は野犬も少なくなっているので、ほぼ飼い犬です。そうなると、イヌの足跡であった場合は、飼い主(人間)の足跡も残ってないとなりません。しかし、人間の足跡は近くに残っていませんでした。放し飼いでは?という意見もあるだろうからもう一つ。実はここの山は許可がないと入ることができない場所なので、犬の散歩で気楽に入ることはできないというのも除外の理由です。
これで2種類に絞れましたね。
ここからは本当に難しくて、ちょっと自信がないんですが…続けていきます。
第二に足跡の一番大きな肉球(掌球)が四角形をしていること。
タヌキの後ろ足の掌球は鼻のような形をしています。そして、キツネは四角形っぽい形をしています。なので、キツネだと結論付けました。
が、如何せん足跡が離れたところにもう一個あっただけで、歩き方がわからなかったので、キツネの足跡だという確証は得られません。
それからどうして後ろ足なのかというと、前述したように「足を完全に付けずに少し浮かせていた」からです。実際に四足歩行になってみたらわかるのですが、後ろ足は最後まで付けないですよね?
だから、微妙に土が欠けるだけで済むんです。それから、この足跡は歩いている時のものかと思われます。理由は走っていたら、もっと深く前のめりに足跡がつきますよね?なので歩いていたときかなと思いました。
ただ、キツネの歩き方は前足の跡に後ろ足を乗せて歩くので、本来は後ろ足の足跡は残らないんでよね。なので、キツネの後ろ足かは確証は持てないです。
これは雨の日の後に再調査が必要かな~。
妖怪大好きいきもの図鑑 by 宇迦
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